初正月

晴れと暮らす初正月
正月
お正月は、日本の行事の中で最も古くから存在するものと言われています。日本の行事・習わしの中でも、特別に大切にされてきた文化と言えます。

お正月の「正」と言う字には、年の【初め】、年を【改める】という意味が込められています。昔は「正す月」として、1月を通して「正月」としていました。

【お正月事始め】から半月をかけ、家内を掃除し、整え、お飾りや歳神様の依り代、お供えを準備しました。そして、新しい歳神様を家族そろってお迎えし、祝うための大切な日となります。
 
▼<お正月>については、下記のリンクよりご覧ください。
  お正月の習わし 
初正月とは
古来より、初正月が特別に扱われるのは、初めてのお正月ということだけでなく、赤ちゃんにとって生まれて初めて歳を重ねる日と考えられていたからです。

現在の一般的な年齢の数え方は「満年齢」ですが、昭和24年頃までは「数え年」という数え方が主流でした。
「満年齢」とは、生まれた日を「0歳」として、次に誕生日を迎えた日に「1歳年を取る」という数え方になります。
一方、「数え年」では、生まれた日を「1歳」とし、「お正月を迎えた日に1歳年を取る」という捉え方をするため、当時は初正月が誕生日の意味でも捉えられていました。初正月では「2歳の誕生日」ということになります。

年末には、男の子には、健やかでたくましく成長してほしいという願いを込めて「破魔弓」、女の子には魔除け、厄払いのために「羽子板」を飾る風習があります。
 
▼お正月飾り<破魔弓>について▼
晴れと暮らす 破魔弓とは 
▼お正月飾り<羽子板>について▼
晴れと暮らす 羽子板について

 

古来より、年末年始や節句などの季節の変わり目に「邪気祓い」や「厄除け」の行事が多いのは、この時期に『鬼門(きもん)』から鬼(邪気)が出てきて悪さをするため、病気になったり災厄が起こったりすると考えられていたからです。
そこで、生まれて間もない赤ちゃんが無事にその時期を越せるように、初正月に羽子板や破魔弓を贈り「子供のお守り」とするようになりました。