名前に込める想い
赤ちゃんの名前は、生涯を通じてその子を支え、ともに歩む「人生最初の贈り物」です。
お七夜での命名に向けて、どんな想いを込めるか、どんな方法で選ぶのか。
ここでは、命名にまつわる基本的な知識や、最近の傾向、名づけのヒントをご紹介します。
1. 命名の意味と由来
命名とは、赤ちゃんに名前を授ける大切な節目です。
日本では古くから、生後7日目の「お七夜」で命名書を飾り、家族に披露するという習わしが続いてきました。
名前には、親の願いや想い、時には家族の伝統や季節感などが込められます。
2. 名づけのタイミング
お七夜までに名前を決めることが多いですが、出生届の提出期限(生後14日以内)に間に合えば問題ありません。
お七夜に間に合わなくても、体調や状況に合わせて柔軟に考えてOKです。
3. 名前の決め方:ヒントになる視点
名づけに正解はありませんが、以下のような視点が参考になります。
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響き・語感:呼びやすさややわらかい響きを重視する人も多いです。
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漢字の意味:意味が美しい、前向き、自然にちなんだ文字など。
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字画:姓名判断などを参考にするご家庭も。
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家族の一字を使う:親や祖父母から一字を受け継ぐ名づけも人気です。
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季節感や自然:季節の花や風物詩からインスピレーションを得るのも素敵です。
4. 最近の人気傾向・トレンド(2020年代〜)
名づけの傾向も少しずつ変化しています。ここ数年の特徴としては:
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自然や色彩を感じる名前(例:陽翔〈はると〉、紬〈つむぎ〉、結月〈ゆづき〉)
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性別にとらわれない中性的な名前
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古風だけど新しい「和モダン」な名前
漢字は読みやすく、意味が明快なものが人気です。
5. 命名書に書く内容と形式
お七夜で飾る命名書には、主に以下の内容を書きます:
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赤ちゃんの名前(ふりがな付きが丁寧)
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生年月日(和暦が一般的)
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父母の名前(場合によっては続柄)
手書きが基本ですが、最近ではデザイン命名書やプリントタイプも多く見られます。命名書の形式に厳格な決まりはないので、気持ちが込められていれば大丈夫です。
6. 名前に迷ったときは…
迷って当然。焦らず、心が納得するまでじっくり考えてみましょう。
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夫婦で候補を出し合う
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本やアプリで響きや漢字を探す
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周囲の意見を参考にしつつも、最終的には自分たちの気持ちを大切に
赤ちゃんにとって、どんな名前が「しっくりくるか」を想像してみるのもおすすめです。
■おわりに
大切なのは「想い」
名前に込める想いや願いが、きっと赤ちゃんに伝わっていきます。
完璧な名前でなくても、そこに「あなたのことを大切に想ってつけたんだよ」という気持ちがあることが、何よりの贈り物になるでしょう。