文化遺産 次郎左衛門雛
江戸時代に人形師、雛屋次郎左衛門によって京都にて創設された「次郎左衛門雛」
源氏物語絵巻に登場する黒い髪と丸い顔に引目鉤鼻(ひきめかぎばな)の団子のような丸顔が特徴で、宝暦から、明和、安永、天明、寛政年間までの約三十年間、江戸の人気を独占し、公家及び諸大名においては、流行とは関わりなく、雛人形の本流として「次郎左衛門雛」が末永く重んじられた。
今作品では女流作家、清水久遊が表現。
清水久遊ならではのセンス、他にはない平安王朝の雅、美しさを表現し、見れば見るほど味わい深い雛人形。手に取っていただいた方の心に響く雛飾りになることでしょう。
空間を創造する
上品で優美な造形美
重厚感のある美しい正絹の衣装は、古典的でありながらモダンなセンスは久遊ならでは。現代によみがえる美しさを放ちます。
ボリュームのある着物はしっかりとした本仕立て。裾のボリュームは古典らしく手間暇かけた着付けを行っています。
美しいシルエット
360度どこから眺めても味わい深い
久遊らしいモダンな色彩感覚は、優雅で洗練された平安美が際立ち、しなやかなフォルムに極上の逸品帯地が美しく映えます。品質の高い多彩な柄の生地や帯の豊富さは<工房ひいな>ならでは。
高貴で気品ある色彩のグラデーションや着付け技術。感性と素材の調和。新たな美しさを表現し、完成度の追求だけでなく、久遊ならではの感性から生まれる心に響く逸品になります。
魚袋や石帯の作りなど、細かな部分にも気配りがされています。
由緒ある次郎左衛門雛の表情
丸顔に細い目という独特の表情をもち、なんとも愛くるしい大きな雛人形。
人形をより美しく際立たせるために存在する周辺のお道具類。 なかでも屏風は全体のイメージを左右するほど重要な役割を担っています。
こだわりの和紙屏風・飾り台は畳の台座と、人形を際立せるシンプルな構成にしています。作品の品質の良さ・気品あふれる芸術性を味わいください。
■ 屏風 ■
シンプルだからこそ際立つ品質と存在感
優雅な空間に包み込む屏風は、和紙の質感を残したあるたたずまい。
洗練された色合いが、より美しく人形を際立たせます。
■久遊オリジナル木製立札
【 清水久遊 経歴】
清水 久遊 Kuyu Shimizu
1938年 愛知県蒲郡市生まれ
18歳より 嫁ぎ先にて人形師の道を志す
1965年 雛人形工芸士に認定
1986年 有職工房「ひいな」を設立
1993年より東京高島屋において雛人形の制作実演を行う
2008年 NHK名古屋ホットイヴニング「東海の匠」取材放映
2010年 朝日新聞社主催 日本の色目・重ね色 企画展in姫路
2011年 「JAPANN EXPO日本文化フェスティバル Inパリ」に出品
2012年 「TBS Doll Show2nd」に出品