小正月のならわし

小正月のならわし

 

【お正月の準備から締めくくりまで】

 


お正月は現在、元日から1月7日の〈松の内〉までをお正月と呼ぶのが一般的です

<三が日>1月1日~3日
<松の内>1月4日~7日
<小正月>1月15日

小正月を過ぎると【お正月】の一連の習わし・行事を終えます。


 

 

【小正月】1月15日

「小正月」とは、年末の準備から元旦、松の内と続いてきた正月を締めくくる一連の行事を言います。

【小正月】は、お正月事はじめ(12月13日)から準備し、お正月のあいだ飾ってきた、お飾りや依り代、羽子板などを片づける日として、旧暦の新春満月にあたる1月15日頃には、全国各地の神社で「どんど焼き」と言われるお焚火(火祭り)が行われます。

  

【どんと焼き】とは?

お正月に歳神様(年神様)をお迎えするために飾った、しめ縄や松飾り、書初めなどを地域の神社の境内や広場に持ち寄り、お焚き上げし、歳神様を天にお送りする行事。

また、その際に立ち上る火は穢れを浄化すると言われ、地域の人々の1年間の災いを払い、豊作や商売繁盛、家内安全、無病息災、子孫繁栄、厄払いなどを願います。 

 

【どんと焼きの言い伝え】 

・どんど焼きの火の暖にあたると、1年間健康に過ごせて若返る
・どんど焼きで焼いた餅や団子を食べると、1年間病気にかからなくなる
・どんど焼きで燃やした書き初めの紙が、空高く舞い上がると字が上手くなり、学業も良くなる。
・灰を持ち帰り、家の周りにまくことで魔除け・厄除けになる

どんど焼きは、お正月飾りを処分するためだけに行われるのではなく、神仏の前で焚く清められたかがり火のことを見、竹が爆ぜる音は厄災を退けてくれると言われます。浄化された炎によって、色々なご利益が私たちにもたらされる行事になります。昔から伝わるお正月文化の一つ。

また、【小正月】には一年の邪気払いや無病息災の祈りをこめて【小豆粥】を食べる風習があります。

 

 

 

小正月の食べ物-小豆粥

【小豆】は、中国最古の医学書『本草』に「鬼毒を殺し、痛みを止める」と記載されるほど、昔から効果を信じられており、小豆の赤色は「厄除けの小豆」とも言われてきました。小正月や冬至などで行事食として紹介されますが、健康・美容面でも積極的に取り入れられる食材になります。

【効能・効果】
●小豆に多く含まれるビタミンB1には、炭水化物の代謝をサポートする働きがあります。また、乳酸の代謝を促し、疲労回復をサポート。
●カリウムを豊富に含む食材。身体の中に取り込んだナトリウム(塩分)を体の外へ排出し、むくみ対策へ役立ちます。
●食物繊維が多く含まれています。便秘対策に効果的。腸内環境を整える作用もあります。
その他にもポリフェノールや鉄分やイソフラボンも豊富で、ダイエット、美肌、生活習慣病の予防など女性に嬉しい効果が期待できます。

 

 

小正月の頃は寒入りし、寒さもますます深まる中で、お正月の疲れも出てくるこの時期になります。

この季節ならではの温かく身体に優しい七草粥や小豆粥。豊富な食材からしっかり栄養をいただき、身体をあたためながら春を待ちましょう。

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