張り切ってハレの日を演出したいお正月ですが、使い慣れないお皿や彩りだと、なんだかまとまりのないテーブルになりがち。
最近ではよりシンプルに、お重や和皿にこだわらず、ワンプレートスタイルが定番になりつつあるお正月のテーブル。「晴れと暮らす」では、毎日でも使いたくなる洋皿をメインに、伝統的なお正月らしい雰囲気を大切にしながら、おうちにあるお皿で失敗なくスタイリッシュにまとめるコツ3選をご紹介します!
にっぽんのハレ色【紅白】を使う
日本のお祝いの色【紅白】。紅白のうつわがテーブルにあるだけで一気にお祝いの雰囲気になります。
■「紅白」の色■
本来は「吉事と凶事」を意味すると言われていますが、日本では古くから【日常(ケ)と非日常(ハレ)】を区別する象徴として、【紅白】のカラーが使用され、特に「紅」という色は【ハレ(非日常)】を象徴する色。
①メインカラーに【紅白】を使う
シンプルイズベストを心掛けると小物使いなどが際立ち、料理も映えます。
②【黒】をベースに【紅白】を際立たせる
【黒】を取り入れると、紅白が一気に引き締まった印象になります。
黒はシックな日本の美を演出し、逆にテーブルクロス等で【白】を敷くと、明るい印象になります。
③【白】をメインカラーに植物や装飾でさりげなく紅を補う
白い器を使い、草木の赤い実や緑の色を取り入れ、神聖なお祝いを演出できます。
よりシンプルですが、料理やさりげないお洒落さがしっとり際立ちます。
和のモチーフや素材感を取り入れる
【紅白】カラーに加え、水引や漆など、日本らしい素材やモチーフを取り入れたり、ガラスなど異素材をバランスよく取り入れることで、抜け感のある食卓を演出します。
①水引き
お祝いの料理に添える水引は、結婚式やおめでたい席などでもよく見受けられます。
また料理に添えるだけでなく、花瓶につけてみたり、箸置きに使ったりと様々な飾り方をアレンジできます。
金白のカラーはお料理の食材や色味にも左右されず使いやすいのでオススメ。
②めでたいモチーフ
お祝いのモチーフ(松竹梅や鶴亀)や季節のモチーフなどを添えることで、季節感を演出し、華やかな彩りとなります。
豆皿はモチーフの絵柄や、陶器の質感を楽しめるものや、差し色を入れることで、かわいらしさも加わります。
また、お祝いの食材は、素材を生かすような調理が多いため、テーブルクロスやランチョンマット・センタークロスは素材感が織り地のわかる自然素材や、サテンなど、質感を楽しめるものがオススメです。
③和の素材感を“ひとつ”加えるだけで粋な雰囲気に
漆(うるし)のうつわやおぼんは日本らしい朱赤や黒地の艶のある質感で、食卓をワンランク引き上げてくれます。
また、 家族でいただくような大きなお重ではなく、一人や二人用のお重は普段使いの「ちょっと特別」にも丁度よく、テーブルウエアの幅を広げてくれるアイテムになります。
植物を取り入れて生き生きとした食卓に
花瓶は生ける草花によって、素材やデザインを選びましょう。
今回は1種類に絞ったので、和の雰囲気が伝わりやすいように一輪挿しにしました。最近では、テーブルウエアやナプキンと共に、プチブーケとして添えられることもあります。
花はテーブルフラワーだけでなく、お正月には門松の寄せ植えやウエルカムフラワーのような玄関飾りなど様々な演出が楽しめます。
お正月の食事を美しく盛り付けて、晴れやかな気持ちで新年を迎えられますように。ぜひ、お正月の食卓の参考にしてみてください。