お食い初めは5つの食器
「食い初め膳」 は、日本古来の献立「一汁三菜」が基本とされてきました。
「一汁三菜」には、「本膳料理」 と 「現代家庭料理」 の 2種類 があり、どちらの作法でも構いません。 「本膳料理」 は 和食の伝統作法 から、「現代家庭料理」 は 栄養バランスを考えた 日常の家庭料理 から、考えられています。
【本膳料理】 本膳料理の「一汁三菜」の作法では、焼き物(焼き魚)をお膳とは別の器に盛り付けるのが正式です。 本膳料理では「ご飯」がメインとなり、その「付き添い」として汁物があります。 そのため、親碗と汁椀は蓋が器の中に入る形、副菜用の平椀とつぼ椀は蓋が外にかぶさる形と、 区別されています。
【現代家庭料理】前左▶飯・前右▶汁物・右奥▶主菜(肉や魚など)・左奥▶副菜(やや重い副菜)・真ん中▶2番目の副菜(軽い副菜)それぞれの器の形は、盛り付ける料理に応じて好みのものを使います。
お食い初め料理
献立の内容は、地域の特色も色濃く、地方の名産品が加えられたりと様々です。必ずこうしなくてはいけない、というものはありません。
各家庭のお祝い膳を用意して赤ちゃんのこれからの健康と幸せを願いましょう。
・季節の旬の食材を使います。
・食材が偏らないよう、野菜・魚・海のもの・山のものが入るようにします。
・現在の「お食い初め」は、ご飯を食べさせる「お食い初め」に、魚を食べさせる「魚味祝い」という儀式 が一緒になった形で伝承されますので、できれば肉よりも魚を盛り付けるのが良いとされます。
うつわの彩り
【平椀】煮物
煮物には素材に決まりごとはなく、土地の名産品や季節の素材を添えることが多いです。一般的には、里芋やれんこん、筍、しいたけ、海老などが定番とされ、さまざまな意味や由来、思いが込められています。
【つぼ椀】なま酢
めでたい色どりを意識するお皿。
酢の物は口の中をさっぱりさせ、味覚をリセットする役割があります。縁起をかついで紅白なますや、 「多幸」というゴロからタコの酢の物などを添えます。
【飯椀】赤飯
古来、赤い色には邪気を祓ったり、魔除けの意味があるとされてきました。お食い初めだけでなく、さまざまなお祝いの席でも赤飯は欠かせません。
【汁椀】お吸い物
「おっぱいを力強く吸ってたくましく育つように」という願いをこめ、出汁をよくとったすまし汁が伝統的です。具材は「よい伴侶に恵まれるように」とハマグリを入れるのが一般的。
【高杯・豆椀】香・歯固め石
生後100日前後は、早い子ですと乳歯が生え始めることから、「歯固めの石」を用意し、丈夫な歯が生えるようにという願いを込めます。また、梅干しを添え、忍耐や長寿の願いを込めるのが一般的です。
祝いのテーブル・食の彩り
「生涯に渡り、食べ物には困らないように」、「丈夫な歯が生えますように」と願いをこめるお食い初めことは、これから先、赤ちゃんと過ごす毎日の食卓が、より笑顔に満ちていきますように、と願い思うことも含まれていると思っています。
日々を豊かにするような、祝いの食卓を楽しんでいただけますように。
<今回、使用したアイテム>
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<晴れと暮らす>が選りすぐりの食器をセレクトしたオリジナル・お食い初め食器。お祝いのテーブルも毎日の食卓も華やかに。ナチュラルながら彩りを楽しめるうつわを揃えました。ご家族で囲むお祝いのテーブルがより華やかな彩りとなりますように。