もうすぐ本格的に梅雨を迎える頃。
冬の寒さから、春の陽気を経て、雨が降るたびに着実に夏の暑さを意識しはじめました。五月病と称される季節の病を生活の節々に感じる季節の節目に、今年もまた、じめじめと体力を消耗する梅雨がやってきます!
そんな季節の節目に一度は作ってみたい【赤しそビネガー】をご紹介。
忙しい隙間時間でも簡単にしたためられる【赤しそビネガー】は、ジュースで飲むと、酸味がスッキリさわやかでとてもおいしくいただけます。見た目も涼し気なので、グラスに注ぐと一気に夏モード。
季節の食材は、その時期の身体に合った栄養価を持っていると言われますが、赤しそはいったいどのような効果があるのでしょうか。
自分をととのえる時間を「季節の手仕事」に したためてみませんか。
夏に最適なうれしい効果
赤しその葉は、初夏の5月~6月にスーパーに売り出されます。漢方薬としては「蘇葉(そよう)」として用いられ、発汗作用や解熱作用、胃腸の働きを整える作用のほか、抗酸化作用の他に、メラニンの生成を抑制する働きなど、さまざまな薬効があるそうです。また食卓では、梅干しや紅生姜の色付けに欠かせないもので、大葉とともに紫蘇の一種になります。大葉に比べてえぐみが強いため生のまま食べることはありません。今回ご紹介するジュースやふりかけにしていただくことが多いです。
季節の節目に、自分の身体をととのえていくことを意識しながら、季節の恵みをしたためませんか。
(所要時間:15分程度)
砂糖:500g~1kg
砂糖の量は好みによって加減しましょう。長期間保存する場合は、砂糖が少ないとカビが発生しやすくなりますので、すぐに飲まない場合以外は500g以上の量をオススメしています。)今回はキビ砂糖600gを使用しています。
赤しその下ごしらえ
スーパーなどでは茎つきのまま売られていることが多いのですが、葉の部分だけを摘み取って使います。土よごれ等も残っていることが多いため、大きめのボウルや鍋に入れ、水の中でしっかり水洗いしてください。
(その間に、鍋に1リットルのお湯を沸騰させておきましょう。)
沸騰したお湯に、洗った赤しそを全量入れます。
一度に入りきらない場合は数回に分けていれてください。
その後、きび砂糖500gを加えて溶かし混ぜます。
軽く粗熱がとれたら、リンゴ酢を加えていきます。
この時、味見をしてみて、甘みや酸味が足りなければ足し入れてください。
密閉保存する
保存する場合は、煮沸消毒した瓶に入れ、密閉して冷蔵庫へ。
保存期間の目安は6カ月ほどです。
でき上がったしそシロップは、冷蔵庫で冷やして水や炭酸で割れば、すぐにジュースとして飲むことができます。またゼリーを作ってもおいしくいただけます。
今回は、炭酸水で割りました。
煮出しが足りなかったのか、赤しそビネガー:炭酸水が大体1:1の割合が丁度良かったです。濃く出る赤しその場合、原液自体がもっと濃い色味で仕上がりますので、割合も変わってきます。
見た目にもさっぱり爽やかで、今年から夏の楽しみになりそう。
季節を楽しむことは、暮らしを豊かにしていくこと。
毎年めぐりくる季節の習慣と人の営み。
忙しい日々のすきま時間に、季節をたしなむ知恵を知る。
寒がりのあなたも、寒くなることが楽しみになる。うだる暑い夏の日も、さわやかな笑顔で汗を流そう。肌寒い春の雨が新芽を育て、豊作愛おしむ秋の月夜はほっと一息。自分をととのえる時間へ。
人はみんな、自然のとなりで生きていること。
生活の小さなワクワクは、暮らしを照らし、人生を豊かにする。
季節を一緒にしたためましょう。