第10番【 夏至(げし) 】

第10番【 夏至(げし) 】

二十四節気 第10番【 夏至(げし) 】



一年でいちばん日が長くなる頃。
「夏に至る」というように、本格的な夏を意味します。
気温が上がり、暑さは日に日に増していきますが、日照時間は冬に向かって少しずつ短くなっていきます。

太陽のエネルギーが最も力強く感じられる「夏至」は、太陽年の元旦とも言われ、「太陽信仰」の深い古代より多くの文明遺跡などが世界各地に残され、古代より伝わる祭祀を行なう風習は、現代でも世界各地に存在します。
例えば、縄文時代の秋田県大湯環状列石(ストーンサークル)は日時計や
太陽神「天照大御神(アマテラスオオミカミ)」と聞けば、伊勢神宮を思い浮かべますが、
二見興玉神社は、「日の出」の名所としても有名で「夏至祭」という祭りも行われています。

また、「夏越の祓(なごしのはらえ」と言って、
6月の晦日頃、全国各地の神社では<茅の輪くぐり>も行われていることでしょう。

夏越の祓の由来は、年に2回ある神事「大祓」にあります。
大祓とは、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の禊祓(みそぎはらい)をルーツとする神事で、
心身の穢れや厄災を祓い清める儀式でした。
6月に入り、まだ暑さに慣れない身体は心身ともに疲れやすくなっていることから、
本格的な夏へ向けて、心身を清め、整えていく時期と考えられていたようです。

【 立夏 】の七十二候では下記のように表されております。

初候<乃東枯(なつかれくさかるる)>
次候<菖蒲華(あやめはなさく)>
末候<半夏生(はんげしょうず)>

本日ご紹介する家紋は「日足」
日足とは太陽光線のことで、
日輪信仰=「太陽信仰」を象徴する家紋と言われています。
神という存在から、人格的な扱いとして、太陽から伸びる光を「足」と表現したものと考えられます。
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