日頃から、できるだけ身体に良いものを取り入れたい。ハレの日も美味しくて身体に良いものでお祝いができたなら、どんなに素敵でしょう。“ちゃみさんちの台所”ではご自宅で発酵と点心のお料理教室をされているちゃみさんに『発酵×お祝い』をテーマにさまざまな季節のレシピを教えていただきます。
前回作った塩麹を使う応用編!《塩麹で作るお赤飯》《レンコ鯛の塩麴焼き》《塩麴スープ》のレシピをご紹介します!お手軽なのに上品で深い味わいを楽しめる献立です♪
外側はパリッと香ばしく、中はふっくらしていて程よい塩味です。塩麴が焦げた部分のカリっとした食感がアクセントになり、中の身はしっとりと柔らかくその食感のコントラストも楽しい♪あっさりとした和食が好きな方や小さい子にもおすすめの、上品で優しい味わいです。
続いては塩麴で作るお赤飯のレシピをご紹介します!
小豆と水を鍋に入れ、沸騰させてざるにあげます。小豆を鍋に戻しカップ2程度の水を入れ、沸騰させます。弱火で20分ほど茹でます。炊飯器で一緒に炊くため、小豆は固めに茹でます。ゆで汁はとっておきます。
もち米とうるち米は、洗って水けをきります。(30分程度)
炊飯器の白米またはおこわなどの水加減に合わせ、小豆のゆで汁と水を入れ、小豆、塩麴をお米の上に乗せて炊きます。この時、材料を混ぜ合わせたら炊く時に下が焦げ付くので、混ぜずに乗せて炊飯してください。炊きあがったら全体をさっくり混ぜて蒸らします。
器に盛り付け、ごま塩をふりかけて完成です。
塩麴を使ったお赤飯は、優しくまろやかな味わい。塩麴を加えることで、小豆ともち米の味が引き立ち、よりふっくらと美味しいお赤飯になります。まろやかな塩味と発酵食品ならではの深みとコクで良いバランスです。
お祝いや特別な日だけでなく、日常の和食メニューにも取り入れたいですね!
最後のレシピは超簡単な塩麴スープをご紹介。
スープのレシピの前に、もととなる『玉ねぎ塩麴』を作ります。
玉ねぎはみじん切りにします。塩麴を混ぜて、一晩冷蔵庫で寝かすとなじみます。これだけでスープのもととなる玉ねぎ塩麴は完成!塩麴7:香味野菜3で、アレンジは無限大。白ネギなどでも作ってみてくださいね。にんにくや生姜を入れても風味が豊かになります。
この玉ねぎ塩麴を使って、あっという間に出来上がるスープを作ります。
カップやお椀に玉ねぎ塩麴を入れ、お湯を注ぎます。わかめやごまを入れたらもう完成!簡単にスープが出来上がります。あっという間にできるのに、玉ねぎが甘くて旨味が凝縮したこの味わいは感動!玉ねぎ塩麴さえあれば、包丁を使わずスープができるのでかなり重宝しそう◎
塩麹は、日本の伝統的な発酵調味料です。麹菌が米のデンプンを分解し、うまみ成分であるアミノ酸や甘み成分を生成するため、食材に深い旨みと柔らかさを与えることができます。さらに、塩麹にはビタミンやアミノ酸が多く含まれ、腸内環境を整える手助けをしてくれます。
良いことづくめの『塩麹』。漬けるだけや混ぜるだけと工程はカンタンなのに、料理に一味違う深みを加えてくれます。とにかくアレンジは無限大!その日の体調や気分、ご自分の好みに合った塩麹レシピを見つけてみてくださいね。
塩麹は、たんぱく質やデンプンを分解する力が強く、旨味や甘みをより感じるので味に深みが出てきます。食材によって漬け込む時間を調節しながら使ってみてください。和食はもちろん、洋食・中華など、様々な料理に使える優れもの。気軽に使ってみてくださいね。
麹の発酵調身料を使って簡単に美味しく、
腸や心が整うようなお料理をお伝えしています。
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