第2番 【雨水】

第2番 【雨水】

二十四節気 第2番 雨水(うすい)

 

降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃。

山に積もっていた雪はゆっくりと解け出し、大地を潤します。

 
まだ雪深い地域もありますが、厳しい寒さが和らぎ、暖かな雨が降ることで雪解けが始まります。凍っていた大地が目覚め、草木が芽生える時。

雪解け水で土が潤い始めるため、農耕の準備を始める目安とされました。



また、3月3日には五節句のひとつ「上巳(じょうし)の節句」こと、桃の節句があります。
お雛様をお飾りするのは、「節分」で鬼を祓い終えた後「立春」を迎え、「雨水」の頃までに飾るのが良いといわれています。

*「桃の節句」の詳しいご紹介は【桃の節句の習わし】にて投稿いたします。



それでは【雨水】の頃の行事をご紹介いたします。

 

  

 

◆桃の節句◆

五節句の一つでもある「上巳の節句(じょうしのせっく)」は3月3日にあたり、桃が咲く時期と重なることから「桃の節句」とも言われています。 

 

お雛様を飾ること

 

お雛様を飾るのは、厄災・厄病を身代わりとして引き受けてもらうためとも言われ、女の子を持つご家族が、成長と幸福を祈る気持ちで飾ります。その思いが今日のお祝い文化となりました。雛人形は何歳になっても飾られる女性のお守りでもあり、女児だけでなく、全ての女性がお雛様を飾ったり、季節のお飾りとしてもお楽しみいただけます。

 

 

 

お祝い「ひなまつり」

 

この日、女児のいるご家庭では「ひなまつり」として、健やかな成長と幸福を祈り、お祝いをします。お祝いの席では、ちらし寿司やハマグリのお吸い物、ひなあられ、桜餅、白酒などの祝い食を用意します。

お節句は季節の節目の日として、お祝いをするだけでなく、あらためて家族や自分自身の身体を気遣ったり、生活を見直すタイミングにもなります。
心身共に整えるタイミングとして過ごしましょう。

 

 

◆三寒四温(さんかんしおん)◆ 

 

 

「三寒四温(さんかんしおん)」は冬の季語になりますが、それを体感するのは春の時期。
寒い日が三日ほど続くと、その後四日間くらいは暖かい日が続く>という意味で、そうした日を繰り返し、徐々に暖かい日が多くなり、春へ、夏へと向かっていくのです。

また、朝晩の気温差や、気温の変化が激しい春ならでは、「春一番」「寒の戻り」など、季節の区切りや気候に関係する表現が残るのも特徴です。

 

 

◆祝日◆

 

2月23日天皇誕生日

2019年(令和元年)5月1日に上皇陛下が退位され、今上天皇が即位されました。天皇誕生日は文字どおり天皇陛下の誕生日であり、国民の祝日に関する法律で国民の祝日の一つに定められています。

 

「祝日」と「祭日」の違いとは?

【祝日】と【祭日】の違いを気にかけている方は少ないかと思いますので、ぜひ知っておいていただきたいと思います。

 

【祝日】は法律で定められた休日

【祭日】はかつて宗教儀礼を行っていた日 

 

 日本の祝・祭日は以下の通りになります。

 

 

  

 

【雨水】の頃の七十二候では下記のように表されています。

 

初候 第4候

<土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)>

 

 

冷たい雪が暖かい春の雨に代わり、大地に潤いをあたえる頃。寒さもゆるみ、眠っていた動物も目覚めます。

  

次候 第5候
<霞始靆(かすみはじめてたなびく)>

 

 

 

次候 第6候
<草木萠動(そうもくめばえいずる)>

 

 

朝日を浴びた山々で霞がたなびき始める頃。

 

 

2月も末を迎え、あっという間に3月。

草花が芽吹きはじめ、次節気「啓蟄(けいちつ)」では仲春。虫たちが動きだし、早いところでは桃の花が咲き始める時期となります。

朝晩の寒さと共に、まだ気持ちは冬の中にいましたが、

雛人形を飾る中で、ようやく春を意識しはじめました。

スーパーの野菜には、そろそろたくさんの春野菜が並びそうですね。

ブログに戻る