生まれて間もない赤ちゃんの小さな命に、はじめて名前が与えられる「お七夜(おしちや)」。
この日を迎えることは、赤ちゃんの無事な誕生を家族で喜び合い、これからの健やかな成長を願う大切な節目です。
とはいえ、出産後すぐの慌ただしい時期に行う行事でもあり、「何を準備したらいいの?」「誰を呼ぶべき?」と戸惑う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、お七夜を迎えるにあたって知っておきたい基本的な準備や、家族や親族との関わり方など、安心して当日を迎えるためのマナーをわかりやすくご紹介します。
無理をせず、心を込めてお祝いするための参考になれば幸いです。
1. お七夜の基本スケジュール
お七夜は、赤ちゃんが生まれてから7日目の夜に行うのが基本とされています(生まれた日を1日目として数えます)。ただし、母子の体調や家庭の都合により、日にちをずらすこともよくあります。無理のない範囲で行うことが大切です。
2. 命名書の準備
お七夜の中心となるのが「命名」です。以下のような準備があります:
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命名書を用意する:半紙に毛筆で赤ちゃんの名前・生年月日・親の名前を書くのが一般的ですが、最近はデザイン命名書やフォトフレーム風のものも人気です。
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飾る場所を決める:神棚や床の間、リビングの一角など、家族が見える場所に飾ります。
※命名書は後々の記念品としても残るので、丁寧に準備したいところです。
3. お祝い膳や食事の用意
特別な形式はありませんが、家族で赤ちゃんの誕生を喜ぶ「祝い膳」を囲むことが多いです。
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食事内容:赤飯や鯛など、おめでたい料理が好まれますが、最近では仕出しやデリバリー、ケータリングを利用するご家庭も。
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母子の負担に配慮:母親の体調が戻っていない時期なので、周囲が準備をサポートしましょう。
4. 誰を招く?家族や親族の範囲
本来は内輪で祝う行事のため、無理にたくさんの人を招く必要はありません。
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祖父母やごく近しい親族が参加することが一般的。
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コロナ禍以降は、写真やオンライン命名式で報告する家庭も増えました。
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参加者にはあらかじめ日時や流れを丁寧に伝えておくと安心です。
5. 当日の服装はどうする?
決まりはありませんが、写真に残ることも多いため、整った印象の服装がおすすめです。
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赤ちゃん:ベビードレスや白系のロンパースなど、清潔感のあるもの。
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両親やきょうだい:フォーマル過ぎず、落ち着いた服装が好まれます。
6. 写真や動画で思い出を残そう
お七夜は、赤ちゃんの人生における最初の節目。命名書と一緒に写真を撮ったり、家族全員で記念撮影をするご家庭も多いです。最近では、手形・足形を残すアイデアも人気です。
■おわりに
無理のない範囲で、心を込めて
何より大切なのは、赤ちゃんとお母さんの体調に配慮することです。準備に気を取られすぎず、無理のない範囲で、心を込めて祝う気持ちを大切にしましょう。