第14番【処暑 】(しょしょ)

第14番【処暑 】(しょしょ)

二十四節気 第14番【処暑 】(しょしょ)

【処暑 】とは、言葉通り、暑さが峠を越え、朝夕には涼しい風が吹きだす頃。

暑さがおさまるにつれ、涼し気な虫たちの鳴き声も聞こえだします。
前節気【立秋】・【処暑】が初秋となります。

日本は、残暑から夏の終わりの暑さが長く続く傾向にありますが、台風が多く接近するのもこの時期。
(ちなみに、【残暑】は<立秋>から<秋分>までの間の暑さを差します。)農家では、この季節の台風・水災害が多かった経験から、昔から一つの目安として、
【立春】より210日目を<二百十日>220日目を<二百二十日>と呼び、決して気を緩めず過ごすように、<厄日・荒れ日>として、言い伝えられてきました。

農作物を風雨の被害から守るため210日前後の日には
風祭り(かぜまつり)が全国各地(特に関東・中部・東海地方では、風祭りと共に風神・風宮の伝承が色濃くあり)
風鎮めの儀式や祭が行われています。


そうした習慣や大きな災害記録だと、1923年9月1日に発生した関東大震災や、過去9月に起こった第二室戸台風や伊勢湾台風などがあります。台風だけでなく、他天災全てに由来する【防災の日】として9月1日を制定し、「災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備する」目的としています。

日本は地理的に多くの災害が起こる条件を備え、過去にも多くの災害を経験してきました。今後予想される大災害に対しても、国民全員が備えている現状と思います。

実りの季節を目前に、年に一度は必ず、備蓄や災害グッズなどを確認しておきましょう。また、防災グッズを揃えたり、情報をみるだけでなく、グッズの使い方や避難経路を通ってみると良いと思います。

ペットがいる方は必ず確認しておくことをオススメします。



【 処暑 】の頃、七十二候では下記のように表されています。

●初候<綿柎開(わたのはなしべひらく)>
綿を包む柎が開き始める頃。柎とは花の萼(がく)のこと。柎が開き始めるとふわふわとした綿毛が中からとび出してきます。
●次候<天地始粛(てんちはじめてさむし)>
ようやく暑さが収まり始める頃。秋雨前線が冷たい空気とともに秋を運んできます。

●末候<禾乃登(こくものすなわちみのる)>
田に稲が実り、稲穂が色づきついてくる頃。稲穂はこぼれるように垂らして揺れています。禾とは、稲や麦などの穀物の事を指します。

夏から秋へ。
気温差が大きくなるため体調を崩しやすくなる頃。

実る稲は青く、実りの秋までもう少し。
夏の疲れを癒しながら、ほっと一息。
実りの秋を待ちましょう。

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