「お祝いのある暮らし」
季節のお祝いをすることは、<暮らしを整え・季節を飾り・祝いを食す>ことで、子どもが成長していくことの喜び・生きていくことへの感謝をあらためて伝えること。お祝いを通して、今ある環境や暮らしを改めて循環させていくこと。
めぐる季節のひとつの節目に、お祝いと共に過ごす豊かさを。
家庭で行うお祝いのメインは、何といっても食事の時間。
去年は両親たちとお参りへ行ったり、レストランでお食事をしたり。
それだけで特別な行事になっていたのですが、お参りをしない今年は、あらためて「お祝いの食事」について考えた日でもありました。
1.お祝いの食卓
色々なものが食べられるようになった娘。
様々なレシピサイトを見て回りましたが、ひなまつりのレシピは定番のお祝いメニューにしました。
お祝い膳は、季節のものを取り入れやすく彩りも華やかで、何より薄味のものが多いため、子どもも食べやすいこと。
家庭の味、地域の味、にほんの味。
日本のお祝い料理の奥深さを生涯、楽しんでほしいと思います。
料理をうつわに注ぎ終わって、娘に声をかけると、一目散に駆け寄ってきます。
最近の娘は「おてつだい」が何よりもお気に入り。
テーブルに料理を並べながら、興味津々に聞いてきます。
「これは何?」
食事に興味を持ってくれることが嬉しいです。
「これは何?」私も聞き返します。
「えび!」
日本のお祝い料理の食材には、福を尽くすように様々な意味が隠されています。
2.お祝いの宴
お正月、節分・立春、ひな祭り。
今年はもうすでに季節のお祝いを毎月していたので、すっかり娘は慣れっこです。
いつもよりも賑やかな食卓は、お祝いの楽しさや私たち親の思いが伝わっているのかな。
3月3日、娘の3歳のひなまつり。
娘はお祝い着を着て、雛人形を飾れるようになりました。賑やかにテーブルを囲み、好き嫌いなく食べれるようになりました。夫がそれを言うと、娘は得意げに笑います。
お節句は、日々の忙しさの中で改めて成長と向き合う時間。
今年は、娘の成長を感じることだけでなく、息子が生まれ、家族の形が変化していくこと。家族の成長を同じように感じました。
まだまだ寒い日もあるけれど、昼間はすっかり暖かな陽気に包まれる仲春。
今年も娘の成長と向き合いながら、たくさんの思い出を作っていきたいと思います。
「お祝いのある暮らし vol.1(桃の節句編)」
“その瞬間”の愛おしさ・空気感を絶妙なエッセンスで切り取る唯一無二のフォトグラファー。不思議なほど身近に感じる表現力と懐かしいニュアンスはどこまでも優しく温かい。写真を見返すたびに「今あること」「今この時」がどれほど大切かを、あらためて“生活の中に”スポットを当ててくれ、日常を幸せに迎えるためのメソットをそっと教えてくれる写真に出会えます。
@chihi_film
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