第21番目 【大雪(たいせつ)】

第21番目 【大雪(たいせつ)】

二十四節気 第21番目

【大雪(たいせつ)】

 冬の到来。
山の峰々は雪をかぶり、平地にも雪が降る頃。

その言葉の通りに北国や山陰では大雪になるニュースも見られます。「師も走る」といわれる師走に入り、冬が深まっていく中で、もうまもなく年末の足音が聞こえだします。年末年始の準備を始める頃として、「お正月事始め」という日があります。

 

■【お正月事始め】


「お正月事始め」は、江戸時代より毎年12月13日に、お正月の準備を始める日としています。[物事をはじめるのに良い日]と言われ、新年の歳神さまを迎える準備のタイミングとされてきました。

昔は、この日から年末年始の準備をはじめ、門松やお雑煮を炊くための薪など、お正月に必要な木や竹を山へ取りに行ったりと、生活を切り替えます。

 
今では、年中行事や伝統行事にも、便利になり、する必要がなくなったこと・昔のような習わしを行わなくなったことも多くあります。山へ薪をとりに入ることはありませんし、今では、おせち料理をつくったり、お餅突きをしないという方も多くいます。
みなさんの中にも、幼いころと比べると「お正月の過ごし方も変わったな」と思うことはありませんか。
三が日(少なくとも一月一日は)多くの店が閉まっていたり、お正月には親戚中が集まるなどの規模が小さくなったり、年賀状などの改まったあいさつが省かれるようになったりと、昔ほど一大行事という印象は薄れてきたように思います。
年の瀬まで忙しく働き、限りある時間の中で多様な選択肢の中から、自分のライフスタイルに合わせて選べる時代になりました。しかし、こうして一年の汚れを落とす年末の掃除をはじめ、玄関のお飾りの準備をしだすと、人の生活の本質は昔も今も変わらないものだとも思います。

生活の中で季節を感じ楽しむこと。
季節の中で生きること。


年末年始には、無事に一年終えられることへの感謝や、新しい年を迎える喜びが詰まっています。今年、一年の埃を払いながら、文化のとなりで生活していることを意識し、ほっと一息、深呼吸して、また新たな年を迎えたいものです。

今年も一年、あと少し。

【大雪(たいせつ】の次の節気は、いよいよ【冬至(とうじ)】
日照時間が1年で最も短い頃。日照時間が短くなると、人間も活力が落ちやすくなります。年末の忙しさも加わり体調を崩しやすくなるので、今から体調管理をしながら年末のラストスパートに備えましょう。

 


【大雪】七十二候では下記のように表されています。


初候<第六十一候「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」

雲で空が閉ざされ本格的な冬となる頃。

重たい冬の雲が空をふさいでいるかのような、真冬の空に変わっていきます。

次候<第六十二候「熊蟄穴 (くまあなにこもる)」>

熊が穴に入って冬ごもりを始める頃。


寒さが本格的になる頃、山で暮らす動物たちは徐々に冬眠に入ります。
ちなみに、熊が「冬ごもり」と表現されるのは、熊の冬眠は非常に浅い眠りなので時折、目を覚ますことからそう言われるようになりました。

末候<第六十三候「鱖魚群 (さけのうおむらがる)」>

川で生まれ、海を下った鮭が産卵のために川へ里帰りする頃。


次候の「熊蟄穴」からの自然の様子から、遡上している鮭をヒグマ捕えて口に咥えている姿が目に浮かびます。ドキュメンタリーや木彫りの置物などでお馴染みの光景ですが、北海道ではこの頃すでに、ヒグマ達は冬ごもりに入り、鮭の遡上も終わりごろになります。



「師も走る」といわれる師走に入り、冬が深まっていく中で、もうすぐ年末の足音が聞こえだします。
大雪(たいせつ】の次の節気は、いよいよ【冬至(とうじ)】
日照時間が1年で最も短い頃。日照時間が短くなると、人間も活力が落ちやすくなります。年末の忙しさも加わり体調を崩しやすくなるので、今から体調管理をしながら年末のラストスパートに備えましょう。

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