2月4日頃~2月19日頃
立春(りっしゅん) ~ 雨水(うすい)
二十四節気の「立春」明けから「雨水の頃」に飾るのが一般的とされています。
「雨水」とは、降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃。山に積もっていた雪も川へと溶け出し、田畑を潤します。
節分の2月3日(節分は鬼を祓い)、翌日「立春」を開けて以降のお日柄が良い日や、「大安」に合わせて飾るのが良いとも言われています。ひなまつりの歴史から分かるように、雛人形は「水に関係する行事」として伝えられ、厄を移した人形を水に流していたことに由来します。水が豊かになる「雨水の頃」は雛人形と相性がよく、その頃に飾ると良縁がもたらされると考えられていました。
中に、「1月から飾ってはダメですか?」というご質問もいただきます。
三月掛け(みつきがけ)にあたるので、縁起が悪いと考える方もいます。
◆「三月掛け」とは?◆
ひな人形を飾っている期間が三ヶ月に渡ると「終始苦労が身に付く」と言って縁起が悪いと考える人がいます。その理由は、語呂合わせからきていると言われています。四十九日、三月またぎ、も同様に「始終苦労が身につく」として、仏事だけでなく、冠婚葬祭では縁起が悪いとして忌み嫌われています。
しかし、冒頭に述べたように語呂合わせであり、「あまり遅くならないように」という意味を込めて伝わっているものと思われます。旧暦でお節句を行う地域もあるので「三月掛け」を特別気にすることはありません。