季節をめぐる 二十四節気 第4番目「春分(しゅんぶん)」

季節をめぐる 二十四節気 第4番目「春分(しゅんぶん)」

二十四節気 第6番目 春分(しゅんぶん)

 

春分(しゅんぶん)とは昼と夜が同じ長さになる日であり、
「春分の日」は自然をたたえ、生物をいつくしむ日とされ、国民の祝日にも指定されています。

春分を境に、春から夏へと移り変わる時期となります。
桜の開花情報が聞かれるのもこの頃からで、いよいよ本格的な春の到来。

日本では、1年の中で一番、様々な出会いや別れ、ライフスタイルの変化が多い時期になります。

 

それでは【春分】の頃の行事をご紹介いたします。

 

 

  

 

1.春分とお彼岸

 

「自然をたたえ、生物をいつくしむ」祝日

 

春分の頃。
ようやく寒い冬が終わり、雪に閉ざされていた大地も雪解けと共に野山が芽吹き、鳥たちの声も聞こえだします。土の下では虫たちがうごめき、美しい新緑の季節へ向かいます。

【春分の日】は、<彼岸>の中日でもあります。
春分の日の前後3日間、合計7日間が「春の彼岸」となります。

また、【秋分の日】は、 秋分の日の前後3日間、合計7日間が「秋の彼岸」となります。

 

 

  

▼【二至二分】については記下をご覧ください▼

 

春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」

秋分に日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日」

とされて、一般的に【彼岸】は、春と秋の2回にわたって行われる仏教行事であり、「お墓参りやお供えを通してご先祖様を供養する期間」という認識が一般的です。

彼岸の先祖供養をする風習は日本ならではの文化になります。

 

<彼岸>とは?

  

<彼岸>は、仏教では迷いのない悟りの世界ことを指します。(仏教では)私たちが今いる世界は「此岸(しがん)」と言い、迷いや煩悩に満ちた世界と言い表します。
日本では、かつて極楽浄土は西にあると信じられていました。
そうした考えから、「昼と夜が同じ長さになる日」=太陽が真西に沈む春分の日・秋分の日は、極楽浄土に最も近づける日・通じる日と考えられていました。

▼<お彼岸>については記下をご覧ください▼  

 

 暑さ寒さも彼岸まで


【春分】から【夏至】に向け、昼の時間が長くなり、夜の時間が短くなります。また【秋分】から【冬至】に向け昼の時間が短くなり、夜の時間が長くなります。
【太陽が真西に沈む春分の日(秋分の日)は、極楽浄土に最も近づける日】と考えられていたため、お彼岸の時期として決められました。

 

 

3.春分の食べ物

 

春分の日には『牡丹餅』を食べる風習があります。

餅は五穀豊穣を願う際に食べられるものであり、お祝いごとや大切な客人、寄り合いなどで振る舞われ、法要の際にもお供えされました。また、小豆は魔除けの象徴とされ、餅と同じく、お祝いや法要、行事食には欠かせないものです。

 

 

“牡丹餅”と“御萩”の違いを知っていますか?

 

ぼたもちは、春に咲く花である『牡丹』が由来とされ、『牡丹餅』と呼ぶようになりました。

おはぎは秋に咲く花である『萩』をもとに、『御萩』と呼びます。

そのことから、牡丹餅は春分の日に作られ、御萩は秋分の日に作られます

 

牡丹餅「牡丹の花の形に似せて、丸い形」で作られており、

御萩「萩の花のように細長いだ円のような形」で作られます。

 

また、牡丹餅と御萩の原材料の小豆は、秋に収穫される食材です。

秋のお彼岸は収穫したての小豆を皮ごと使えるため、御萩は粒あんで作られていました。

牡丹餅は、春になると小豆の皮はかたくなるため、皮を使わない「こしあん」になったのです。

 

今では季節関係がなく小豆を収穫できることから、あんの種類は好みに合わせて使用され、牡丹餅と御萩は季節の呼び名として使用されています。

 

 

4.社日(しゃにち)

 

「社日(しゃにち)」は、「雑節」の一つで、春分・秋分に最も近い戊(つちのえ/いぬ)の日のことを【社日】といいます。

 

春の社日は種まきの時期、秋の社日は収穫の時期にあたり、農業において大切な時期になります。

この日は土地の神を祀り、春社には五穀の種を供えて豊作を祈願し、秋社にはその年の収獲に感謝します。地域によっては「地神講(じじんこう)」として地神(じがみ)または農神(のうがみ)を祀る行事も行われます。


また、春の社日にお酒を供え、その酒を飲むと耳が良くなるという言い伝えがあり、これを「治聾酒(じろうしゅ)」と言います。

  

 

5.春分の頃【季節の言葉 】

 

春は気候が変わりやすく、季節に関係する表現が多いのが特徴です。

 

春日遅々(しゅんじつちち)

「春日」は春の太陽、「遅々」は時間がゆっくり進むこと。
春の日が長く、のんびりとうららかな様を表します。 

 

春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)

春風が気持ちよく吹くのどかな春を表す言葉


菜種梅雨(なたねづゆ)

3月下旬から4月上旬、菜の花の咲くころに降る梅雨時のような雨のこと。
花咲く時節の雨なので「花を催す雨」→「催花雨(さいかう)」とも呼ばれています。「催花」と同じ音の「菜花」をあてたという説もあります。

 

育花雨(いくかう)

花や木の生育を促す春の雨のこと。「養花雨(ようかう)」ともいいます。

 

  

6.エイプリルフール(April Fools' Day)

 

世界共通!毎年4月1日には嘘をついても良いという風習のこと。

発祥の地とされているフランスでは「他愛のない嘘で笑いを誘って楽しむ日」とされ、欧米でも、テレビ局がネタとしてニュースで流したり、広告としてネタを仕込こみ「嘘を楽しむ日」として世界各地で親しまれています。

 

 

 

起源は不明とされており、日本語での直訳は「四月馬鹿」、漢語的表現では「万愚節」、中国語では「愚人節」、発祥の地とされるフランスでは「プワソン・ダヴリル」(Poisson d'avril, 四月の魚)と呼ばれています。


エイプリルフールにつく嘘はどんなウソ?


エイプリルフールには、いくつかのルールがあるとされています。

よく聞くのは、「エイプリルフールの嘘は午前中までしかついてはいけない。午後からネタバラシをしなければいけない」というもの。

エイプリルフールを楽しく過ごすためにも、どのような決まりがあるか見ていきましょう。

 

1.人が不幸になる嘘はダメ

エイプリルフールにつく嘘は騙されたときに笑って済ませることができる嘘が鉄則。後腐れのない嘘で楽しみましよう。

2.ネタバラシはその日のうちに

他愛のない嘘で「笑って過ごすための日」として、その日のうちに終わらせましょう。エイプリルフールが過ぎれば、ただの嘘つきになりかねません。

エイプリルフールを楽しんで!


イギリスでは、エイプリルフールの翌日の4月2日は、「真実しか言ってはいけない“トゥルーエイプリル」という日があります。

その日は真実しか言ってはいけないというルールから、プロポーズをする人が多いそうです。

  

 

【春分】の頃七十二候では下記のように表されています。

 

初候 第10候<雀始巣(すずめはじめてすくう)

雀が巣を作り始める頃


昼の時間が少しずつ伸びる春から夏にかけては、雀にとっての繁殖期。早朝から夕方まで、枯草や毛をせっせと集めて巣作りを始めます。

 

次候 第11候<桜始開(さくらはじめてひらく)

桜の花が開き始める頃

うららかな春の陽気に誘われて、あちらこちらで開花が始まるこの時季、全国各地から桜の開花情報が聞こえてきます。

 

末候 第12候<雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)

初雷が鳴り出す頃

2月4日頃の立春後に初めて鳴る雷のことを「初雷」、春に鳴る雷を「春雷」と呼びます。
雷といえば夏に多いものですが、「春雷」は夏の雷と違って激しくはなく、一つ二つ鳴ったかと思うと、それきり止んでしまいます。

秋分の初候<雷乃声収(かみなりすなわちこえおさむ)」と対になる候になります。

 

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