出産祝いのご祝儀袋の【選び方・書き方・入れ方・包み方】の基本

出産祝いのご祝儀袋の【選び方・書き方・入れ方・包み方】の基本

 

新しい命の誕生は、人生の中でもとくに喜びに満ちた瞬間。

出産祝いを贈るときには、「どんなご祝儀袋を選べばいいの?」「お金の入れ方や書き方は?」と迷う方も多いのではないでしょうか。

ご祝儀袋は、金額を包むだけでなく、「おめでとう」の気持ちを丁寧に伝えるための大切な役割をもっています。
この記事では、出産祝いのご祝儀袋の選び方・書き方・入れ方・包み方の基本を、わかりやすくまとめました。
贈る相手に心から喜ばれるように、マナーとともに“気持ちの伝わる贈り方”を整えていきましょう。

1. ご祝儀袋の選び方

◎ 水引の形と色で、意味が変わります

出産祝いは「何度あっても嬉しいお祝い」であり慶事なので、“蝶結び(花結び)”の水引を選びます。何度でも結び直せる形には、「幸せが重なりますように」という願いが込められています。

水引の色は紅白が基本。華やかにしたい場合は、金銀や赤金もよいでしょう。
反対に、結び切り・あわじ結び・黒白などは“繰り返さない”意味をもつため、出産祝いには不向きです。

 



 

◎金額や贈る相手に合わせて選ぶ

  • 親族・上司など目上の方には、和紙や立体的な水引のある格式高い祝儀袋を。

  • 友人・同僚など親しい関係には、カジュアルなデザインでもOK。ベビーや花柄など、温かみのあるものを選ぶと良いでしょう。

金額が多い場合は、それにふさわしい上質な祝儀袋を選ぶと、より丁寧な印象になります。

 

◆ 金額に合ったデザイン

包む金額に対して、袋の格式が高すぎても安すぎても、少しちぐはぐな印象になってしまいます。

目安としては:

  • 1万円程度…シンプルなデザインのもの

  • 3万円程度…やや華やかなもの(刺繍や金箔が使われているものなど)

  • 5万円以上…格式の高い、豪華なもの(箱入りタイプや飾りの多いもの)



◆ 贈る相手との関係も大切に

友人へのお祝いならカジュアルなデザインでもOKですが、上司や親族への場合は落ち着いた色合いや格式を意識すると安心です。


水引の本数は「5本」が基本とし、1〜3万円を包む一般的な金額なら5本で大丈夫。金額が多めなら「7本」を選んでも構いません。10本以上の水引は、出産祝いには適さない場合もあるので注意が必要です。

2.表書き(上包み)の書き方


 

上部中央には「御祝」または「御出産御祝」と書きます。
「寿」などは結婚祝い向けの言葉なので避けましょう。
また、「御出産祝」は4文字(=“死文字”)になるため、
「御出産御祝」**とするのがより良いとされています。

水引の下には贈り主の名前を。個人ならフルネーム、夫婦なら右に夫の氏名・左に妻の名前を書きます。連名の場合は、右から五十音順に。4名以上なら代表者名+「外一同」としても構いません。(3名までは記載できます。)

 




「一同」や「外一同」とした場合、代表者以外の氏名を書き記した紙を入れておきましょう。

 

◎ 中袋(中包み)の書き方

  • 表面中央に、「金壱萬円」「金参萬円」など、旧字体(大字)で金額を記します。
    (例)壱・弐・参・伍・拾・萬・圓

  • 裏面左下に、住所と名前を記入します。

    連名や多数名で住所が書ききれないときは、別紙に全員の名前・住所を書き中袋に同封する方法もあります。


  • 渡すタイミング・方法も少し補足

    • 出産直後ではなく、退院後・落ち着いてから訪問・または郵送というケースが多くあります。状況を配慮し、「改めて伺います」「落ち着いた頃に改めてお祝いに伺います」など一言添えると良い印象です。

    • 郵送する際は、封筒の表面に「ご祝儀袋在中」などの記載をすれば丁寧です。

    • 渡す際には「おめでとうございます。ささやかですが、お祝いを…」とひと言添えると、祝う気持ちが伝わります。

     


  • 渡すタイミング・方法も少し補足

    • 出産直後ではなく、退院後・落ち着いてから訪問・または郵送というケースが多くあります。状況を配慮し、「改めて伺います」「落ち着いた頃に改めてお祝いに伺います」など一言添えると良い印象です。

    • 郵送する際は、封筒の表面に「ご祝儀袋在中」などの記載をすれば丁寧です。

    • 渡す際には「おめでとうございます。ささやかですが、お祝いを…」とひと言添えると、祝う気持ちが伝わります。

     

  • 筆記具は濃い黒の筆ペン・毛筆が基本。ボールペンや薄墨は避けましょう。


     

     


    2.ご祝儀の入れ方】


    中袋(中包み)にはお札を入れますが、細かなマナーがあります。


    ◆ お札は「新札」で用意


    結婚のお祝いには、折り目のない新札を使うのがマナーです。事前に銀行などで用意しておきましょう。


    ◆ お札の向きに注意

    ポイントは紙幣の向きは中袋(中包み)を開いたときに「肖像画」が見えること。
    中袋にお札を入れる際は、お札の肖像(顔)が中袋の表側に向くように、かつ上にくるように入れます。封をする場合は、糊付けよりも軽く折り返す程度で構いません

     



    ◆ 内袋がない場合

    内袋がない場合は半紙、またはコピー用紙等を利用します。


    <折り方>



     

    ◎ 慶事は「上が外側」になる折り方で

    祝儀袋の折り返し部分は、上の折りが外側にくるように重ねます。
    これは「幸福を上へと重ねていく」という意味を持ち、出産祝いなどおめでたい席にふさわしい包み方です。

     

     

    ◎ 渡すタイミングにも心配りを

    出産直後は母子ともに慌ただしい時期。
    お祝いは、退院後や落ち着いた頃に届けるのが一般的です。
    訪問する場合は、手土産とともに祝儀袋を渡し、「おめでとうございます。ささやかですが、お祝いを」と一言添えると丁寧です。

    郵送する場合は、現金書留を使い、封筒に「御祝儀袋在中」と記しておくと安心です。


    6. まとめ

    出産祝いのご祝儀袋は、金額を包むためのもの以上に、「お祝いの気持ちを形にする」ための大切な道具です。
    蝶結びの水引に、丁寧な文字、新札の入れ方——そのひとつひとつに、相手を思う心が表れます。

    正しいマナーを知っておけば、自信をもって贈ることができます。
    これからお祝いを贈る方も、ぜひこの基本を押さえて、温かい気持ちとともにお渡しください。


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