季節の節目、立春から雨水のお日柄の良い日、おひなさまを飾る 
 

< 幸せを運ぶ御守り >  

無事に生まれてきた女の子への、周囲のあたたかな気持ちをカタチにしたのがおひな様。

それは、おんなの子の誕生を心から喜ぶと共に健やかな成長と幸せを願い、
ひとりひとりに幸せを運ぶ御守りとなります。

雛人形のあれこれ

雛人形の名前や意味をチェックする前に、まずは「雛飾り」をおさらいしておきましょう。

雛飾りは「天皇の結婚式」を模したもので、 大衆に広まった江戸時代に『幸せな結婚ができますように』という願いを込めて飾られるようになりました。
誤解される方が多いのが、殿が「お内裏様」で姫が「お雛様」ではないことです。
 

「お内裏様」とは大まかに「天皇陛下と皇后陛下」のことを指します。そして、雛人形はお二人の結婚式をモチーフとしているため、お内裏様といえば二つの人形の総称を指します。
同様に、「お雛様」というのは「雛人形」全体のことを意味します。雛人形はお殿様・お姫様に限らず三人官女以下の全てのお人形のことも含み、「お雛様」が必ずしも姫のだけを指しているわけではありません。

  • 2.お宮参りの時期

     

     

    伝統的には男の子は生後31~32日目、女の子は生後32~33日目とされていますが、地域によっても異なる場合があります。現代では性別に関わらず、生後1カ月を目安にお参りをします。「必ずこの日」という厳密な決まりはないため、気候、地域性、ママや赤ちゃんの体調といった部分も考慮しながら、お参りの日にちを決めましょう。

    生後100~120日目にある百日祝い(お食い初め)と合わせて、神社やお寺に足を運ぶご家庭もあります。 

  • 3.どこにお参りに行くの?

     

     

    お子さまの初めてのお参りとなる「お宮参り」では、お子さまが育つ土地の氏神さまに参拝しするのが一般的です。氏神さまは、「氏神さん」とも呼ばれており、その土地で生まれ育つ人々を守る神さまとして知られています。

    しかし、必ずしも「氏神神社」での参拝の決まりはないため、最近はでは、ご近所の神社にこだわらず、有名な神社やご家族にご縁のある神社を選ぶご家庭も多くなっています。
    例えば、1.縁結びや子宝祈願でお世話になった神社やお寺。2.ママ・パパの実家に帰省してお宮参りをするケースでは、実家の近くの神社やお寺で祖父母と一緒にお宮参りをするとスムーズですよね。


    ママと赤ちゃんに負担がかからないよう、長時間の移動を避けて参拝できる場所を選んだり、混雑を避けるため事前に予約をするなどの工夫も必要です。

  • 4.お宮参りの服装

     

     

    お宮参りは、日本の伝統的な通過儀礼であり、神社という神聖な場所で行われることから、昔は正装(着物に羽織、黒留袖等)をして参加することが基本と言われていました。また、赤ちゃんにとって当時の正装は、白羽二重(しろはぶたえ)の上から祝着(のしめ)を羽織るのが正装とされていました。

     

    現代では、赤ちゃんの服装は比較的自由であり、伝統を重んじる和装を着用する方もおられますが、セレモニードレスやベビードレスを着用し、産着を羽織るなど、柔軟に対応するご家庭も増えています。そうした赤ちゃんの服装に合わせるような形で、母親は色留袖や訪問着等を着用したり、参拝の日取りや季節・体調によって柔軟に対応される方が多く、ワンピースやスーツなどで参拝する人も増えています。父親も和装をする方もおられますが、一般的にはフォーマルなスーツやビジネス用のスーツを着用する方が多いです。近年では、和装は記念撮影のみで済ませたり、参拝日と記念撮影の日取りを別の日にするなど、様々な形でお宮参りする方が増えています。

  • 5.お宮参りには誰が参加するの?

     

     

    お宮参りは元来、赤ちゃんと赤ちゃんの父親、父方の祖母で神社に参拝するものでした。
    昔は、血は穢れと信じられていたため、母親は出産により穢れている状態だと考えられ、お宮参りには参加できず、祖母が赤ちゃんを抱っこして参拝するのが慣わしともいわれていました。

     
    ◆「穢れの期間」とは?◆
     

    お産時に出血することから、母親と赤ちゃんは生と死の間に存在している、つまり「この世とあの世の境目をさまよっているもの」と考えられていました。そのため出産後の母親と赤ちゃんの体は、まだあの世の穢れが残っているとされ、神棚や寺社に近づくことはできず、周囲の人々からも一定期間隔離されていました。赤ちゃんも同様に、穢れの期間が存在し、赤ちゃんの忌が明けるのが30日、母親の忌が明けるのは75日とされていました。

    現代では考えられないしきたりですが、昔は当たり前のことであったため、お宮参りは赤ちゃんと父、父方の祖母の3人で行われていたのです。そして、赤ちゃんを抱っこするのは「父方の祖母」の役割でした。
     

     
    現代では<いつ、誰と、どこでお宮参りをするのか>を自由に決められるため、誰がお宮参りに参加しても問題ありません。昔のしきたりを重んじる方もおられますが、しきたりを知らない人も増えています。
    核家族が増えている現代では、赤ちゃんと母親・父親だけで参拝するご家庭も珍しくありません。それだけでなく、父親や祖父が赤ちゃんを抱っこすることも普通ですよね。
    産後間もないママが終始赤ちゃんを抱っこするのはとても疲れてしまいますし、祖父母がご高齢の場合も同様です。家族みんなで助け合うことが大切です。

     

    お宮参りの参加者を決めるにあたって、何より大切なのは両家の祖父母にきちんと相談し、決めることです。赤ちゃんが誕生することは親族の誰にとっても喜ばしい出来事ですので、親戚や兄妹など、その後のお食事会を設けた方が良い場合もあります。

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    一生に一度のお宮参りは、産後すぐの行事でありますが、「きちんとお参りしたい」、「お祝いしたい」と考えられているご家族がとても多いです。
    古くからの習わしが尊重されている地域もありますが、現代では習わしも変化し、ご家族の体調や思いを尊重しながら行われる伝統行事が主流になっています。
    伝統文化を感じながら、ご家族の納得のいく方法でお宮参りを迎えると、ご家族にとって掛けがえのない思い出となり、より絆を深める素敵なお祝いとなります。